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ピアニスト水上裕子 エッセイ

瀋陽日記②

いよいよ学校の門をくぐる。   「 うゎっ!!!  」

何?この美女軍団は!

みんなとにかく・・・細い・・・・

その細さと言ったら、まるで針みたいだ。・・・ただ細いのではなく、ハガネのような強さをうかがわせる。 

その顔の小ささと首長族のような、首の長さ。学校から飛び出して来る子、皆が皆そうなので驚く。

ピアノもそうだが、いよいよバレエも中国の時代がやってくるのかしら・・・。

ピアノは優秀な人がいすぎて、どうも中国は困っているそうな・・・。

しかし、こんな学校で学んでも、あの怠け者の娘が彼らと同じような体型になるなんて想像できない。

案の定、ピザとアイスクリームが食べたいと言う。寮で、お菓子を食べてるところを見つけられたら罰則があるそうで、沙羅は「今のうちじゃん」と言い出した。

「何で、あんたはそんなに性根がないの!あのスタイル見てなんとも思わない?こんなとこまで来て、まだアイスだなんて・・・ママもう帰りたい!」

「そんなこと、いいからさ、何か美味しいもの食べさせてよ!お菓子買ってぇ~!」

目の前が真っ暗になった・・・

寮に入り、「じゃあ、ママはホテルに帰るね」と、言ったら突然泣き出す。

「ママぁ~、沙羅、お家に帰りたいよ~!猫にも会いたいよ~!日本に帰る!ママ抱っこぉ」

子供なんだ・・・でもここまでとは思わなかった。でっかいのは体だけ・・・。

アンナまで便乗する。「ママ、一生のお願い!お姉ちゃんをお家に連れて帰って!」

・・・・・えっ?! (;^ー^)


                                                Hiroko