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ピアニスト水上裕子 エッセイ

「食の王国」

わたし的に食の王国は、タイやベトナム、トルコなどのエスニック。

しかし冷静に判断した場合は、中国VSオーストラリアかなあ。

中国がフランスに勝る理由は今まで中国を訪れて、2回と同じ料理を食べたことがないからだ。

一体、何百種類の料理があるのかと驚く。毎回「これは何と言う料理ですか?」と、一皿ずつ質問しなければならない。


一方、新「食の王国」はオーストラリア。これは私の独断ではないのです!
メルボルン交響楽団の桂冠指揮者、岩城宏之氏もおっしゃった。

メルボルン交響楽団のコンサートに行った時、現代曲の素晴らしい演奏に感動して、受付にメッセージを残して帰った。

次の日、「メルボルン交響楽団ですが、マエストロ岩城があなたとお話ししたいと言われてます。では代わりますので」

と、言われびっくりした。当時マエストロ岩城は、私たちメルボルン市民にとって雲の上の方。
「すばらしい感想をありがとう、何かおいしいものを食べながら、お話ししましょう。」
と、言って頂き、有頂天で出かけたのを覚えている。

サントリー(燦鳥)レストランで、世界一美味しいオーストラリアの日本食を頂きながら、例の質問をぶつけてみた。

マエストロも「食の王国はオーストラリアだよ。それもここメルボルンだね」

やはり・・・そうだ。世界中まわってらっしゃるマエストロのお墨付きをいただいた。間違いない!

マエストロいわく、オーストラリアは移民の国として歴史が浅いから、各国の料理がまだ、OO風とか、日本人に合った00料理なんて感じにはなっていない。
すなわち、世界中の伝統料理がそのままの形で味わえる、のだそうです。

残念ながらマエストロはお亡くなりになられたが、市民に愛され、メルボルンの文化芸術の発展に大きな貢献をされた、その功績は感謝とともに、市民の心にいつまでも残っているに違いない。


Hiroko